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1:故郷(7)

2015年08月01日 12:44

足裏をねじるように掴みきった母は
叫び続ける私の足の裏に
何度も線香の先端を押しつけた。


生きているのに・・・
私は生きているのに焼かれ続けた。
皮膚の表面って焼かれると黒く焼け焦げる。
それは白い紙を燃やしたかのように黒くなり
黒子のように残っては
やがて皮膚の表面が剥がれては消え
また一つ
また一つ増えてゆく
その焼き後を
数えていたのを覚えている。



きっと母は
感情のコントロールが
上手くできなかったのだろう。
怒りをどこで沈めたらいいのか
どうする事もできなかったんだと思う。
それは私が母の気持ちを
『理解』できるようになったからではなく
大人になったからだ。



だから母は区切りを付けた。
歯止めがきかなくならないように
この一連の行いにゴール地点を設け
毎日そこへと向かった。
それの一連の母の行いに
幼かった私は毎日付き合わされていた。




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