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1:故郷(14)

2015年08月09日 10:23

いつしか何を言われても
両親の目の前では、おどけて笑い
祖母の写真を眺めては隠れて泣いた。
何故、私をこんな家に置いていったのか。
一人残し置いていったのか
迎えに来てほしい、
私を置いていった彼女の事を憎んでは
見えないところで泣くしかなかった。




そんな両親の喧嘩の原因は常に私。
まだ10歳にも満たない幼い少女は
両親の喧嘩を目にする度に
この家で生活させて貰っている事
そして生まれてきた事を泣きながら父に謝りつづけた。       






           生まれてきてごめんなさい。






何千回
何万回
この言葉を泣きながら口にしてきた事だろうか。


もう過去った遠い昔の事
幼かった私にとっては父の口から言葉として出てくる

           
        

           あいつは、俺の子じゃない。 




何気ないこの一言を投げつけられた私は
どうする事も出来ない自分をずっと責め続けながら
そこで生きていくしかなかった。
その言葉を耳にする度
胸が張り裂けるような痛みを感じた。
私は未だに
その時、受けた痛みを忘れる事ができないのである。




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