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1:故郷(15)

2015年08月10日 10:24

子供の頃
家族でどこかへ出掛けた楽しい想い出もない。
唯一あるといえば
隣町の夏祭りに連れて行ってもらった事がある。
車に乗る事もなかった私は
車に酔ってしまい食堂で嘔吐。
起き上がる事も出来ず
畳に横たわる私に対し




          浴衣を汚しやがって! 

      だからお前なんか連れてきたくなかったんだ!




賑わう店内で
父は大声を張り上げ私の頭をはり倒した。



家族ぐるみの付き合いがある友人家に行った時でさえも
目の前に出された食事に遠慮し
手を付けない私の態度に苛立った父は
柱の角めがけて私の頭をはり倒した。
その時も誰一人として
私を助けてくれる人間はいなかった。



風邪をひけば
自分の体調管理も出来ないのか!と怒鳴られ、叩かれる。
咳をたった一度しただけでも叩かれた。
テーブルの上のコップを倒しただけでも
父は大声で怒鳴り暴力をふるった。


いつも父から怒鳴られ叩かれていた私は
自分の一つ一つの動作に対し過敏になっていった。
父を怒らせないように
父に怒鳴られないように
父に叩かれないように
だがそう思えば思う程
緊張と恐怖という圧力に追いやられ
必ず粗相をするのである。






      ―――  お前は、一体、どこ見て飯食ってんだっ!!!




罵声を浴びせられた瞬間。
平手で頭を叩かれる。




この頃から私は父の顔色を伺い
ビクビク過ごす様になっていた。
まだ反発するという感情が芽生えてなかった私にとって
父の存在は絶対に逆らう事の出来ない恐ろしい存在だった。







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