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2:姿なき心の犯罪(4)

2015年08月22日 18:20

「血が出てるよ、歩ける? 私につかまって。

ほら、こっちに手を回して。」


私の腕を自分の肩にかけると
抱えるように保健室へと運ぶ。
今まで散々笑い者にし
私を無視しつづけた舞。
その舞が私に優しくしてくれている。
あんなに酷い事をされたのに
なんでだろうね。
舞に優しくされ嬉しく思う私がいた。







「先生、足をケガしてたので連れて来ました。 診て下さい。」


「あら本当、血が出てるじゃない。舞さんが助けてくれたの?」


「はい、私達友達ですから。」


「まぁ、舞ちゃんは本当に優しいのね、

良かったわね、優しい友達を持って。」




私と舞の頭を優しく撫でてくれた先生。
私は嬉しくって力強く頷いた。
意地悪だって思った。
大嫌いだった。
だけど舞は誰よりも優しいんだね。
私を助けてくれたのは舞だもん。
舞と仲良くやっていけそうな気がする。






「痛っ・・。」



オキシドールで消毒する膝からは
白い泡がふいていた。
だけどそんな痛みなんかよりも
舞の待つ教室へ戻るのが楽しみで仕方なくて
私は擦り剥いた左足を引きずりならが
足早に階段を昇り教室へと向かった。





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