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2:姿なき心の犯罪(6) 

2015年08月24日 18:22

それからというもの虐めは形を変え
日に日にエスカレートしていった。
教室に戻ると
机の中に折り曲げられた小さな紙が入っていて
そこにはこう書かれていた。



   


        昼休み、図書倉庫に一人で来い。 






制服のポケットに紙を入れ
図書倉庫へ向かう。
三畳程の広さの倉庫の照明は
豆電球という事もあり薄暗い。
真っ暗だが目が慣れるまでそう時間はかからなかった。
室内には舞と取り巻き達が待っていて
その中の一人が私に向かって言った。







    ――――― おはようだと? 舞さんに生意気な口をきくんじゃねーよ! 
        
        おはようございますだろ!!






そう。
舞は舞ちゃんではなかった。
皆「さん」付けで呼んでいた。





    ―――  言え、言ってみろ!







    ―――  早く言えよ! 







服の襟を掴まれ棚へ突き飛ばされた。
すると今度は別な子に胸倉を掴まれ突き飛ばされる。
狭い倉庫
誰かしらの体に当たった。







    ―――  ウワッ、汚ねーっ。






    ―――  病気がうつる、バイ菌がうつる!!





    ―――  こっちに来るんじゃねーよ! あっち行け!




右へ左へ私の体は振り子のようにフラフラとよろめいた。
右へ行けば突き飛ばされ
左へ行けば背中を押される。
次第に気分が高揚するのか
取り巻きの一人である女が私の顎を掴むとこう言った。





    ―――  いいか、歯をくいしばれ!







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