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2:姿なき心の犯罪(11)

2015年08月29日 19:26

翌日
母に起こされても私は布団から出なかった。
業を煮やした母が
布団に潜りこむ私の体から無理やり布団を奪い取る。



「お母さん・・頭痛い・・・」


嘘。
頭なんて痛くない。
学校へ行きたくないだけ。
だけど休む口実がない。





どうしても学校に行きたくない私は
始業時間になるまで自宅のトイレから出なくなった。
部屋から聞こえるテレビの音で時間が分かる。
そこまで徹底すると母も諦め学校へ電話を入れた。





学校では
あの薄暗い図書倉庫で同級生に叩かれ
帰宅すれば
父が待ってましたと言わんばかりに
罵声を浴びせ、暴力を振った。
週末になると
あのクソ意地の悪い婆と詩織の家へ泊まりに行かされる。
どこも行き場がなかった。
自分の居場所がなかった。
安心してゆっくり過ごせる、心休まる場所というもがなかった。
だがこの時だけは違った。
学校をズル休みし
父が仕事でいない時間。
この時間だけが唯一、私に与えられた至福の一時だった。





だがこんな事が許されるはずがない。
どこにも行き場のない私は
いつしか施設に行きたい!と思うようになっていた。
だが私には何の術もない。




    --------- 学校には行きたくない! 




泣きながら主張する私の腕を母は無理やり引っ張ると
ランドセルと一緒に私の体を家から突き飛ばした、
地面に叩きつけられ足を擦り剥いては
泣きながら学校の坂道を一人で登った。
家でも学校でも涙を流さない日はなかった。





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