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2:姿なき心の犯罪(12)

2015年08月30日 20:30

玄関に投げつけられたランドセルを
拾い上ると
学校へと向かう坂道をのぼる。



「おはようっ!」



反射的に体がビクッと反応した。
道路の右側を歩いていた舞の取り巻きの一人が声をかけて来たのだ。
誰に声をかけているんだろう。
きっと私じゃない。
だが彼女の視線の先を追っても私しかいない。
明らかに彼女は私に声をかけていた。




終わった?    
虐め?!
昨日で終わったのかな?




「おっ、おはようっ!」



私は必死に作った笑顔で彼女の挨拶に答えた。
だが教室に足を踏み入れても
いつもと何ら変わりなく
私の机の中には
あの手紙が入っていた。



   ---------   お前、昨日言われた事なんで守らないんだよ!

           おはようございますだろ?



薄暗い図書倉庫の中
肩を突き飛ばされ理解した。      
あれは私が与えられた任務を果たしているか
その確認だったのだ。


翌日から
同級生と遭遇した時は指令通り
「おはようございます」
という挨拶をするようにした。
そしてこの日
ホームルームを終えた直後
私は担任の先生に用務員室へ来るように言われた。




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