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2:姿なき心の犯罪(22)

2015年09月09日 11:01

放課後
教室を去ろうとすると
例のあの二人が
体操着が入っていた私のバックで
キャッチボールを始めた。



  ―――  パス! こっち! こっち!!


 
右へ左へ投げられるバック。
それを必死に追った。
取り巻きの一人の手からバックが床に落ちた瞬間
私は床に落ちたバックを手で掴んだ。





  ―――  痛っ!!







嬉しそうに私の手をシューズの底で踏みつけると
脅迫状、ザマーミロ!という言葉を吐き捨て
二人は大声で笑った。
その時
教室に荷物を取りに来たサツキと同級生の姿が目に入った。


「サツキ、後でまた来よう・・」


「うん・・・」


私の姿を見た同級生達は
避けるように教室から去って行く。
うな垂れ落ち込むサツキの姿を見たら
堪えていた涙が零れ落ちてきた。
あの手紙、私じゃないんだよ。
でも、ごめんね。
サツキにまで嫌な思いをさせてごめんね。
堪えていた何かが崩れるように涙となって
床の上に零れ落ちていった。





「・・・・サッ・・・ ッキ・・ちゃ・・ん・・ ご・・めんね。」




震える私の声に
サツキの足が止まった。



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