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3.偽りだらけの世界の中で(8)

2015年09月21日 12:30

「アンタ達、親友なんだって?」


私と彩加は
あの薄暗い図書倉庫にいた。





    ----- バカみたい、親友だって笑っちゃう!




    ----- 小雪、親友の顔を叩きなさいよ!




小雪というのは私の名前。
初雪が舞う深夜に私は生まれた。
私は自分の名前が大嫌いだ!
死ぬほど嫌いだ!
だから出会った人に
本当の名前を教えてくれる事にも
名前で呼ばれる事にも
とてもとても抵抗がある。


人に優しく名前を呼ばれた事がない。
両親は苛苛しながら私の名前を口にした。
特に父は怒りをぶつけるような声で
私の名を口にした。
同級生は嘲笑い
小馬鹿にしながら私の名を口にした。


人を罵り
蔑む時に使われる言葉がある。
暴言のように
吐き捨てる言葉がある。
それと私の名前は同じ。
その言葉を投げつけれた時
抱く感情。
名前を呼ばれると不快な気持ちになる。





    ----- 小雪の顔を叩けって言ってるの!




  

              叩け!





              叩け!






              叩け!





狭い倉庫に叩けというコールが響いていた。





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