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3.偽りだらけの世界の中で(13)

2015年09月26日 14:36

「次、お前の番、彩加の顔を叩け。」


拒む私の手を
彩加は握りしめると
私は大丈夫だからと泣きながら言った。
でも私には彩加を叩く事なんて出来ない。
絶対に出来ない。
悲しくて泣く事しかできなかった。




「じゃー、交代。今度は彩加の番。

お前が叩かれるはずだった分、小雪の顔を叩け。

そしたら許してやる!」



「許してやる」という意味は解放する事。
臆病者の私とは違い
彩加は強い子だった。
私を守る為
彩加は嫌な役をかって出たのだ。
ごめんね、ごめんね・・
彩加は泣きながら私の頬を叩いた。




「今度は小雪の番。 叩かないと彩加をずっと虐めるぞ!」



叩けない。
彩加を叩く事なんてできない。
だけど・・
だけど彩加が虐められるのは嫌だ。
この日、生まれて初めて人を叩いた。


泣きながら
彩加の頬を叩いた。




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