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3.偽りだらけの世界の中で(14)

2015年09月27日 14:38

それから私達は互いに謝り
号泣しながら叩きあった。



 
 ――― 喧嘩したらダメじゃん! アンタ達、親友なんでしょう? 


  はい、仲直り! 




扉が開かれ
眩しい光が差し込んだ。
だがこれは終わりなどではない。
明日の始まりである。
明日は待ってくれない。
その恐怖が私達に迫っていた。



その後も、私達は倉庫へ呼び出され
互いに叩く事を命じられた。
拒むとポケットから剃刀を取り出し
●すと脅された。



ただの子供騙し。
できるわけがない。
だが暴力と脅しという凶器に支配されていた当時の私達は
彼女たちの言葉を信じきっていた。
本当にヤラレルと思っていた。

剥きだしとなった刃が詰められた封筒が
カバンの中に入っていたり
糊で塞がれた封筒の淵には
私の指が切れるように
セロハンテープで刃が貼られている事もあった。
私達は剃刀の刃で脅されつづけた。
誰の手も及ぶ事ができない
恐怖の世界に生息していたのだ。



だがある日
机の中に入れられた手紙を目にし
ふと思った。




何で私はこの人達の言いなりになってきたんだろう。
私はもう一人じゃない。
彩加がいる。
彼女達の言う事を聞く必要もないんだ。
私は紙をグシャグシャに丸めるとゴミ箱の底へ投げ捨てた。




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