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3.偽りだらけの世界の中で(15)

2015年09月28日 14:43

出会った頃の彩加は
私の手を握りしめ励ましてくれたのに
この頃になると舞達の存在に怯えるようになっていた。
昼休み恒例となった呼びだしに応じる必要がないという私に
何をされるか分からない。
素直に言う事に従った方がいいんじゃないかとさえ言った。



確かに彩加の言う通り
更に酷い事をされるのではないか不安だったし
心臓が足早に波打つ鼓動が
全身に伝わるぐらい
怖くて怖くてたまらなかった。
だがこれ以上、言いなりになってはいけない。
今度は私が彩加を守る番だ!






「大丈夫!行く必要なんてないよ、今度は私が守る番だから。」



彩加の手をギュッと握った。
昼休みが終わり
五時間目の授業開始前
私の机の前に取り巻き二人がやって来た。





「手紙見ただろ? 何で来なかったんだよっ!」


私の机と椅子を二人は何度も蹴り続けた。
ガタガタと音を立て机が揺れる
椅子を蹴る振動が全身に響く中
恐怖に怯え
顔をあげる事さえもできない私は
俯きただ黙って嵐が去るのを待った。




怖い。

怖い。

怖い。

怖い。



でも、ここで負けたらダメだ。



私は拳を握りしめると
勇気を振り絞って言った。


「行きたくないから、行かなかっただけ。」


初めて自分の意思を口にした。




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