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3.偽りだらけの世界の中で(20)

2015年10月03日 21:54

  ――― 小雪ちゃんへ。





     小雪ちゃん。
     中学生になってから、すごく明るくなったね!
     いつも笑っている小雪ちゃんの笑顔を見ていると
     こっちまで嬉しくなっちゃう!
     私ね、小学生の頃、小雪ちゃんの事大嫌いだった。
     いつも泣いてばっかりで根暗だなって馬鹿にしてた。
     だけど中学生になってから変わったよね! 
     すっごく明るくなって嬉しいよ。
     私ね、小雪ちゃんの笑顔、大好きだから!

    


                           
                           美穂


「根暗」
同級生の皆が私の事をそう呼んでたのは知っていた。
でも頭では分かっていながらも
いざその言葉を目にすると
正直とてもショックだった。
どこかで拒絶したいと思う気持ちがあったんだと思う。


昔は美穂ともよく遊んだ。
自転車にどっちが早く乗れるか競ったり
サツキの家で宿題を一緒にやったり
クラスの皆で教室に残って
分からないところを教えあったり。
すごく仲良しだった。
だがあの日
一人の転校生があらわれた事で全てが変わった。


私が経験してきた事
そして当時の私を他人がどう感じるのかなんて分からない。
同情する人間もいれば
何悲劇のヒロインぶっているの?
虐められて当然。
お前が悪い!そう思う人だっていてもおかしくない。
たがあんな酷い事をされ続けて
それでも元気に笑っていられる事なんてできなかった。
最初の頃は悔しくて意地でも泣くもんか!思ってたのに
毎日がとても苦しくて
復讐する為に自殺まで考えた。
だが美穂からの手紙を目にし
やはり私にも原因があるって事に気付いた。



哀しさちょっぴり。
だけど「大好きだよ!」って言葉が嬉しくて
とてもとても嬉しくて
私は美穂にありがとう!って笑顔で言った。



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