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5:消えゆく光(4)

2015年10月11日 10:50

「ごちそうさまでした。」


その場から逃げ去るように部屋に戻ると
私の耳に父の小言が届いてくる。
それが耳の中に入ってこないように
人差し指を両耳の奥まで容赦なく押し込んだ。


だが私への不満を口にする事により
さらに父の怒りの感情は増してゆくのか
次第に声が大きくなり
やがて怒鳴り声へと変わってゆく。
両耳を塞いでいる私の中に
父の暴言が注ぎ込まれた。



     アイツはこんな時間まで何をやっているんだ。

     
     学生の分際で


     ただ遊ぶ事しか考えていない。


     何をやってもアイツはダメだ。






まただ。
また始まった。
私はノートを取りだすと
「死」という文字を
ノートの真ん中に書き殴ると
死の文字にバツを描き掻き消した。
何度も何度も×を描き塗り潰した。


その時
私が何を願い想像してたか。
アイツが死にゆく様を願い
想像した。


何度も
何度も何度も
何度も何度も何度も何度も
狂ったように書き殴ると
その上ににバツを描き
黒く塗りつぶした。



   ポタッ。。 



   ポタッ。。 



涙が零れおちた。





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