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5:消えゆく光(6)

2015年10月13日 11:04

一体、何時だと思ってんだ!
父はそう怒鳴ると
壁に貼ってあった紙を指差し
そこに何が書かれているか読めと怒鳴った。



 門    限    六    時    


を指差す父。



誰か私に教えてほしい。
私の何が悪かったのか。
ここまで虐げられなければならない理由を
誰か私に教えてほしい。


飲んだくれ見境のない父は
テーブルに置かれてる箸を握りしめると
箸で茶碗をバンバン叩きながら
喚き散らした。




    お前は、俺の子じゃない!

    
    誰のお陰で生きていられると思ってんだ。


    誰のお陰で飯が食えていると思ってんだ!


    お前は救いようのない人間だ!


    俺の目の黒いうちには、お前の好きなようにはさせない!

   
    首の骨をへし折ってやる!



こんな恐ろしい言葉を
一体誰に教わったのだろう
罵声を浴びせ
怒鳴り散らす父の姿を目にする度
父がどういう家庭で育ったのか
子供ながらに考えたものだった。



私は無力だった。
何もできなかった。
ただ泣く事しかできなかった。


この晩の父の説教は夜中の二時まで続いた。
何時間も正座をさせられた上
説教されていた私の足は
触っても痛みも
痺れも何もなく
自分の足であるという感覚すら失っていた。


立ちあがろうと畳の上に足を置いた瞬間
足首がぐにゃ。と変な形にねじ曲がり
頭から畳の上にぶっ倒れる。
立ちあがろうとする度に
私は頭から崩れ落ち
何度這いあがっても立つ事が出来なかった。 
歩く事が出来ない私は四つん這いになり
地べたを這いながら
自分の部屋へと向かったのであった。



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