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6:さよならの文字(1)

2015年10月16日 11:08

二年に進級する前
両親の離婚を機に舞は隣町の中学へと転校した。
そして彼女と入れ替わるように
一学期の半ば中途半端な時期に
関西から転校生が現れた。


彼女の名前は涼。
つぶらな瞳
華奢で小柄な女の子
それが涼の第一印象だった。



「なー、教科書違わへん? うちとことちゃうわ、見せてくれへん?」


隣の席になった涼は
私の返事の聞かぬまま机を寄せた。
舞が転校してからというもの
同級生の女の子達とも話すようになった。
それなのにどこか臆病な私がいて
不安が消えない。
私と仲良くする事で
涼も男の子に馬鹿にされるんじゃないか怖かった。
極力接さないようにするのに
涼はすごく積極的な子だった。


「仲よーしたってなっ!」


関西から転校してきた涼は
持ち前の明るさと
ユーモアあふれる関西弁が好評で
クラスの注目の的。


地味で鈍くさい私なんかと一緒にいるよりも
目立つ子達と一緒に居ればいいのに
彼女は私の側を離れようとはしない。
必然的に彩加、涼の三人で行動するようになったものの
三人の関係はそう長くは続かなかった。



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