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6:さよならの文字(4)

2015年10月19日 13:14

それから彩加は私への当てつけに
涼を誘うようになった。
あぶれた私は他の子と組むしかない。
複雑な心境だった。
あの日以来、交換日記も受け取ってない。
気になっていたけど聞けずにいた。







「ねぇ、彩加、話があるの。
あのね・・交換日記の事なんだけど、彩加の順番だよね。まだ書いてなかった?」


「あぁ、あれね、忙しくて忘れてた。」


私と目を合わそうともせず
机の中に教科書をしまってゆく。




「えーっ、何の話? うちには言えへん事?」


無邪気に声をかける涼に
彩加は交換日記の事を打ち明けた。




「なんや、ずるいなぁ、うちも仲間に入れてや。」


「いいよ、これあげる!」


彩加は机の中からノートを取りだすと
涼に手渡した。


「何なんこれ?」


「今まで使っていた日記。もう必要ないから涼にあげる。」


「なんでなん?三人でやればええやん!もしかしてうち邪魔やった?」


「そんな事ないよ・・もうやめてたから。ずっと書いてないし。」



今までずっと続けてきたのに
何で簡単にやめるなんて言えるんだろう。
彩加の態度を見ていたら
やりきれない気持ちになった。




「彩加、交換日記やめちゃうの?要らないなんて酷いよ!」


「絶交だから!」


「えっ?」


「アンタとは縁切った。絶交だから!親友でも何でもないし今日で終わりだから!」


私に背を向け
彩加は他の女の子の元へ走っていった。





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