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7:豎子(3)

2015年10月27日 15:55

中学の進級を機に莉沙は髪を染め
暴走族の仲間達とつるむようになった。


「莉沙ってな、見た目はな悪い子やったけど、根はめっちゃイイ子やねん。
大人ってな、ちょっと他の子と違うだけで煩く言うやろ。
うちもなオキシドールで色抜いて金髪にしとっんたんよ。あんぱんもやっとったし。」


「あんぱん?」


あんこの入ったパンを想像する私は見て
涼は笑った。


「なんや、あんぱんも知らへんの?ほんまここの子は純粋やなーっ。 」


暴走族の仲間と過ごすようになった涼。
髪の毛を金髪にしシンナーにも手を染め
家にも帰らなかったという。


非行街道まっしぐら。
久しぶりに帰宅すると
自宅で待ちうけていた父に叩かれた。
その時、鼓膜が破れ、涼の左耳は聞こえなくなる。


そんな中、涼がこの地へ来る決断を下す後押しとなったのは
父と取っ組み合いの大喧嘩になり、殴られ骨折。
病院に見舞いにきた父に
このままじゃ何をするか分からない、
頼むから田舎へ行ってくれ!と頼まれ
彼女は祖母と暮らす決断をした。




「でもうち転校してきて良かったわ。
あのままやったら、どないなっとったか分からへんしな。」



涼はサッパリした性格で来る者拒まず。
それでも大事な事や肝心な事は
私にだけ打ち明けてくれた。
一緒に居て楽しかったし気が合った。。
だが私は彼女のように自分を曝け出す事が出来なかった。
両親の事で悩んでいても
何が不満なのか
何から話せばいいのかさえも分からなかった。




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