FC2ブログ

スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

7:豎子(6)

2015年10月30日 16:03

三年になりまた転校生が現れた。
大きな黒ぶちメガネ
大柄な体系
いかにも勉強ができるって感じの彼女は
教室の隅っこで俯いていた。
皆、彼女をジロジロ見るだけで誰も声をかけようとしない。



私はそんな同級生達の姿を見ながら
きっと彼女が美人だったら違うだろうな、そう思った。
この間も転校生はいた。
女という生き物は
男が思う以上に強かだ。
誰が見ても可愛い女の子には
クラスで目立つグループの子が迷わず声をかける。

だが暗そうな感じの子や
不細工な子には誰も声をかけない。
一緒にいる事で自分の「格」が下がるって事を
本能的に学んでいるから。


教室の隅っこにいる彼女の姿が
昔の自分と重なって見えた。


「なー、うちらが声かけへん? うちな分かんねん、うちも転校生やったやろ、
やっぱりな、こういう時は、周りの皆が助けなあかん!」

涼のこういうところが好き。
彼女は男っぽい気性ながらも
人を思いやる心を持った優しい子だった。
私達二人は彼女の側へ行った。


自分達は見ているだけで何もしないくせに
こう言う時、声をけたりすると
目立ちたがり屋なんて言う奴が必ずいる。
彩加だった。





最新記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。