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7:豎子(8)

2015年11月01日 22:32

多分クラスに馴染めなかったんだと思う。
だって誰も遥に声をかける子はいなかったから。
それから間もなくして遥が学校へ来なくなった。
給食のおかずが酢豚だった日
酢豚を口にする遥の姿を目にした男子が
彼女に聞こえるように言った。 





    ―――   豚が共食いしている。 
 


翌日から遥は学校へ来なくなった。
涼は家が近かったので
毎日、遥の家へ寄るようになった。
家が遠かった私は毎日手紙を書いた。
今日は国語の抜き打ちテストがあったとか些細な事。
早く学校においで!
皆待っているから元気な顔見せてね!
その言葉は必ず添えた。


一ヶ月が経ち
その間、休日以外は一日も欠かす事なく手紙を書いた。
涼も遥の家へ通い続けたが
それでも遥は来なかった。


今日は来てるかな・・?
教室のドアを開けると遥の姿はない。
今日も来ないのか・・そう思っていると
教室へ入ってきた涼の顔を見て驚いた。
涼の目が充血し腫れていたから





     ――― 好きな女が出来たから別れてくれ。




剛からの一方的な告白。
この日、涼の泣いている姿を初めて目にした。







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