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8:渦潮(16)

2015年11月22日 17:52


――― お前の気持ちは分かったから
   取りあえず今日は今村先生のところへ行って謝ろう。
   先生も一緒に謝ってあげるから。





何だ。
そう言う事か。
先生も同じだね。
私の親と何も変わらない・・・
先生、知らないと思っているでしょう?
私、知っているんだよ。
知らないふりをしてあげているだけ。




二十代半ばの担任の須藤は
背が高く、スマート。
笑うと白い綺麗な歯が輝いて見えた。



「先生、英語で分からないところあるんですけど教えてもらっていいですか? 」



日曜日、私と涼は先生の家に行った。
CDや雑誌
たくさんの荷物が部屋の隅に追いやられ
いかにも独身男性って感じの部屋だった。


何にもないなぁ、ちょっと飲み物でも買ってくるから待ってろ。
車の鍵を握りしめ家を後にする先生。
しばらくして涼が立った瞬間、
彼女の手山のように積み上げられた箱に手が触れ
雑誌などが床になだれ落ちた。



「何や、ほんま汚いわ、うちこんなん触りたない。 」

「片づけとくからトイレ行っておいでよ! 」


雑誌をかき集め整理している時だった。
箱の中から飛び出した物の中から
たくさんの手紙や写真が出てきた。
写っていたのは黒髪のセミロングの女の子。
その隣で微笑んでいるのは須藤だった。




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