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8:渦潮(21)

2015年11月27日 18:02

だが開き直ったものの
さすがに玄関の前に立った時には
恐怖におののき
心臓がバクバクして吐き気に襲われた。


覚悟を決め玄関を開けた瞬間
私の顔を見た母が飛んできた。


「お父さんは?」

「仕事から帰って来てないのよ。 それより、どうしたのよ、その顔・・・」

「何でもない。」

「そんなに顔が腫れてるのに、何でもないわけないでしょう!  
手跡がハッキリついているじゃない! いいから話しなさい!!」



確かに私の顔には
今村の指の一本、一本がハッキリと残っていた。
須藤にも叩かれたが
その痛みなんかとは比較出来ない。
いずれバレると思った私は母に経緯を説明した。




  ――― 学校へ乗り込んで訴えてやる! 



もの凄い剣幕で怒る母を見ながら
この人も私の事を庇う事もあるんだ、と思ったのを覚えている。



これが公になれば今村は何らかの処分を受けるだろう。
彼は以前にも男子生徒の顔を殴り
鼓膜が破けるケガを負わせていた。
学校へ行くという母を
私にも非があるからいい、と止めた。




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