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8:渦潮(22)

2015年11月28日 18:06

翌日、泣きはらした目は腫れあがり
私の頬は鬱血した部分が青白くなっていた。
先生に反発した私はまるで犯罪者。
遥の不登校の問題もあり
私に敵愾心を抱く彩加にとっては打ってつけであった。
こぞってクラス中の皆に
根も葉もない噂をばら撒き散らしては
私を孤立させようと必死になっていたのだ。




言いたい事は腐る程ある。
だが何を言っても誰も理解なんかしてくれない。
何もかもが鬱陶しくてウンザリする中
今村のところへ向かった。





  ――― 先生、昨日は失礼な事を口にして申し訳ありませんでした。





昨日、叩かれた時と同じ場所。
その場所で須藤に与えられた脚本を朗読する私。
無表情で頭を深々と下げる私に
分かればいいんだ、と今村は笑顔で言った。
それから担任の須藤の前でも
謝罪という脚本を朗読し
その場を後にしたが
申し訳ないなんて気持ちは微塵もなかった。



ホームルーム直後
須藤が私の頭をポンポンと叩くと
昨日はすまなかったな。と言った。



「こっちこそーっ、昨日は遅くまで、すみませんでしたぁーっ。」



それからの私は異常なほど
明るく振舞っていた。
大人が望む者を演じさえすれば
嫌な思いをする事もないんだって
何度も自分に言い聞かせる努力をした。




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