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8:渦潮(26)

2015年12月02日 18:22

オキシドールで髪の色を抜いた。
太陽の光に反射し
小金色に輝く髪の色に
自分が強くなったような気がした。





          ガラッ。




教室へ入った途端、皆の動きが止まった。
今までそういう事をする子は一人もいなかったし
髪の毛を染めている子は学校で私一人だったから。
ホームルーム直後、早速、須藤に呼び出され説教。
お前は一体何をしたいんだ、何が不満なんだ!
私の行動を鼻で笑う程、呆れ果てていたが
何を問いかけられても
投げやりな態度で別に何もしたくありません、と答えた。



放課後
一年の今村の娘を更衣室へ呼び出すと
お前は一年のくせに態度がデカイ!
生意気なんだ! と怒鳴り
胸倉を掴んで振り回してやった。



生意気なんてとんでもない。
彼女は明るくて、いつも笑ってる素直な女の子だった。
それなのに、あの日の復讐の為だけに
私はこんな野蛮な事をしている。
私はこんな事をしたいんじゃないのに・・
怯えている彼女の姿に胸が痛んだが
どうしていいのか分からなかった。




   ―――  これでいいんだ、今村にされた事と同じ事をしてやる。


翌日の放課後、早速、今村に呼び出され
何が気に入らないんだと聞かれた。
それから今村に呼び出される度に
私は一年の娘を呼び出してやった。
先生も結局は親。
娘可愛さに私のご機嫌を取る姿に
ザマー見やがれ、お前がヤッタ事と同じをしたまでだ。
また私を叩いてみろ。
今度は、お前の娘をブン殴ってやる!
そんな事を平気で思うようになっていた。



授業で気にいらない事があった時には
平気で教室を出て行く
家には頻繁に先生から連絡が入るようになり


こんな子に育てた覚えはない!
こんな風になる為に、私は今まで辛抱してきたわけじゃない!
親からもらった体を、こんなに粗末にして何だその髪の毛は!!
    


狂ったように
母は叫んでいた。




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