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10:女の情けに蛇が住む(3)

2015年12月09日 10:46

彩加の存在に悩まされながらも
涼に悩みを打ち明ける事ができなかった私は
徐々に涼と距離をおくようになった。
彩加につき纏われるのが嫌だったのだ。



次第に茜と過ごす時間が増えてゆく。
茜には酷い事をたくさんされた。
顔に唾も吐かれたし
図書倉庫では毎日の様に叩かれた。

だが彼女と付き合って見ると
今まで知る事が出来なかった
彼女の良いところを、たくさん知る事が出来た。



模擬試験でも0点を取る彼女は、
将来や進路への決断に対し半ば投げやりになってて
気に入らない先生の事を
汚い言葉で罵っては大声で笑う。
そんな彼女と一緒にいると
何も考えなくていいから楽だったし
口に出さずとも
私の気持ちを理解してくれているような錯覚をおこしていた。



絶対に負けたくない!

彩加にだけは負けない!

中学最後の思い出に優勝してやる!



放課後
毎日、応援団の練習を頑張った。



体育祭当日。
優勝発表の時
ヤレル事はやったから後悔なんてない!そう思った。




          体育祭部門 白組優勝! 



           応援部門 白組優勝!



グランドに響き渡る校長先生の声に
皆で飛び跳ね抱き合って喜んだ。
体育祭部門では、チーちゃんが白組代表者。
応援部門では、応援団長の私が代表者だった。
中学最後の体育祭
全校生徒の目の前で団旗を受け取った時
生まれて初めて自分の存在が認められた気がした。


目の前に並ぶ先生方にお辞儀をした時
清水先生が笑顔でウィンクした姿が
瞳に飛び込んできて
私の顔からは笑顔がこぼれた。







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