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10:女の情けに蛇が住む(8)

2015年12月14日 14:16

        -------  高校行っても元気で!



                   バイバイ!





書き殴るかのように色紙に書かれた彩加の文字。
だがそれは私にだけではなくて
同級生の皆にも同じセリフを乱雑に書いていた事もあり
卒業する頃には
そんな彩加の事を皆、快く思っていなかった。



ただでさえ嫌悪感を抱く中
いつも皮肉を言われている私の姿に
腹を立てたチーちゃん
そして私を虐め続けた舞までもが心配し気にかけてくれていた。



中ニの春
両親の離婚を機に隣町の中学へ転校した舞。
それまでは虐める立場にいた彼女だったが
転校を機に虐められる側の立場となった。
ボールを顔面に投げつけられ
教科書や体操服をゴミ箱に捨てられた舞。
その話を耳にした時
私へやり続けた事に対しての罰が当たったんだと思った。
人の痛みというのは、同じ経験をした者にしか分からない。
彼女は高校に進学するまでの期間
虐めの被害者になった事により
私にどれだけ酷い事をやってきたのか思い知ったのだ。





   ――― あのさ、彩加って度が過ぎない? やり過ぎだよ。
        クラスは違うけどさ、良かったら一緒にご飯食べよう。
        舞さんもね、小雪の事、すごく心配しているよ。




もう過ぎた事。
舞を憎んでいるとかそんな気持ちはないし
私の事を気にかけてくれる
彼女の気持ちは素直に嬉しかった。
たが彼女が私にヤッタ事は一生消えない。
今更、どう付き合っていいのか
どう接していいのか
何を話せばいいのか分からなかった。


「慣れるまでの間だし、大丈夫だから。」


彩加の事は嫌いだったが
私は彼女と一緒に過ごす事を選択した。




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