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12:失われた小鳥たち(2)

2015年12月21日 18:01

それからの私は両親が望む
「普通」とやらを完璧に演じきっていた。


母の言わんとする規則に従い
父に怒鳴られないように勤めた。
髪の毛を短くしろと言われればカットし
父が決めた門限六時までに帰宅する。


中学生の頃
模擬試験で30点も取れなかった私が
自分を見失う程、勉強した。
完全なる操り人形を演じる私に安堵する母は
私の事を信じきっていた。



真央の家で
中学の同級生だった美穂や他の友達とお泊り会の話があった時も
父は不満気であったが
母が快く背中を押し許可を出してくれた。
私はそれをよい事に
平気で親に嘘を付いては外泊するようになった。
親を騙しているという罪悪感なんてものは微塵もなかった。
色んな理由を作っては
男と一緒に朝を迎えた。



それは誰もが描く
「愛」などと言った美しいものではない。
黒いドロドロとした私の中に潜む闇。
その行為は私への戒めでもあったのだ。





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