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12:失われた小鳥たち(9)

2015年12月28日 18:23

それからというもの茜と二人で
頻繁に公衆電話から薫に電話するようになった。
だが中学生だった私達に
頻繁に電話する金などない。
そんな時だった薫がコレクトコールというものを教えてくれた。
浮かれる茜は
その後も薫に電話をする。



電話ボックスに
長時間二人で入っているのはキツイ。
私は狭いところが苦手な事もあって
いつもドアの淵に足をかけ
扉を開けた状態で茜の話を聞いていた。
ずっと立ちっ放し
風の強い雨の日なんてスカートが濡れる。



土曜日の午後は母は男と出かけ
妹は部活で留守という事もあり
私の家からコレクトコールをする機会が増えていった。
そんな三人の関係がしばらく続いた時だった。



   ----------- かけなおすから電話番号を教えてくれない?




受話器の奥から薫の声が聞こえた。
出会い系で知り合った男と話しているなんて事がバレたら
ただじゃ済まされない。
どんなに母に反発しても父の前では恐怖で体が硬直する。
それぐらい父という人間は
私にとって恐ろしい存在だった。





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