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12:失われた小鳥たち(10)

2015年12月29日 18:25


  
  ―――   ちょっと待ってね、番号はねーっ。



嬉しそうに会話する茜。
父にこんな事をしているなんてバレたら
ただじゃ済まない。
茜の肩を叩きながら必死に横に首を振った。




      -----------  番号は絶対に教えないで!



だが話に夢中な茜は私の事なんて
全く目に入らない。



  ――― これさ、小雪の家の番号なんだけど
       こっちから電話しない時には、絶対にかけないでね!
       小雪のお父さん、無茶苦茶、怖い人なんだから。
       すぐかけなおして、番号はね・・・




自宅の番号をバラされた。
その日から
家の電話が鳴る度に反射的に私の体がビクッ!と動いた。
電話の相手が薫じゃないか気が気じゃなかったが
彼は約束をきちんと守り
こちらからかけない時は一切、連絡してこなかった。


最初の頃は
茜と二人で頻繁に連絡していたが
高校受験、今後の進路に向け
クラスの雰囲気も変わり始める。
次第に連絡をする回数も減り
私達は薫と連絡を取る事もなくなっていた。




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