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13:13階段(10)

2016年01月21日 18:02

夏休みに入った直後、産婦人科へと向かった。
隣には薫もいる。
あの日を堺に連絡を一切絶ったものの
その後も、何度も連絡がありノコノコと付いてきたのだ。




「俺も少しなら何とか出すよ・・・」


「少しっていくら?」


人として倫理を問われる事を行おうとしているのに
その費用について口火を切る私。





    ----------    俺もさ、金ないんだよ、 実はさ借金があって・・ 

              まぁ、お前のせいで借金作ったようなもんなんだけどなぁ・・・




小さくなってゆく語尾が未練がましく耳に残る。
呆れた。
借金の原因まで私に押し付けるなんて。
薫の職業は、消防職員であった。
公務員は、基本的に副業は禁止であるという事を口にしていたが
消費者金融の借金返済の為に
深夜、スナックのボーイのバイトを隠れてしていた。
だがそれは私と出会う前からの話であり
私は何か買ってもらったり
尽くしてもらったという事は一度もない。




私が何も分からない事をいい事に、
消費者金融の借金の原因まで私に押し付け
挙句の果てには
私生活で大きな罪を犯そうとしている人間が
世間一般では自分の命を賭け、人を救う立場にいるのだ。
表向きは正義を振り翳し、人命救助ですか?
お前のような人間が人の命を救えるのでしょうか?




狂っている。

世の中、全てが狂っている。

その狂った

腐りきった世の中で

私は最も最低な事を実行しようとしていた。





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