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13:13階段(13)

2016年01月24日 22:39

翌日の午前中
手術をする事になりその場を後にする。
送るという薫を無視し歩いていると


       ---------  心配だから送って行くって言ってんだろう!!



薫が怒鳴るので
産婦人科の駐車場で怒鳴り合いの喧嘩となった。
意地でも言う事を聞かない私の手首を強引に掴みあげると
嫌がる私の背中を無理やり助手席に押し込んだ。
疲れていた。
何もかもに。
もうこの男と一緒になんか居たくない。
一人になりたいと思うのに、それさえも邪魔される。


走りだす車の中
私の涙がとまる事はなかった。
チェックのパンツに拭いきれなかった涙が零れ落ちる。
誰の為の涙なのだろう。
誰に対しての涙なのだろうか。
今も生きている子に対してなのか。
それとも自分の行おうとしている事に対してなのか。
手術に対しての恐怖なのか。
全てであった。
全てに対してだった。


怖かったのだ。
自分がどうなるのか。
怖くてたまらず
このまま全速力で駆けだし逃げだしたいとさえ思った。
そのまま消えてしまいたい。
消えてなくなりたいと思った。
幾度となく薫に話しかけれたが私の耳には入ってこない。
何を言われても、聞かれても茫然としていた。
助手席にうな垂れた私は下を俯きながら
とめどなく零れ落ちてくる涙をひたすら拭った。



         ------     着いたよ。




俯き泣き続けていた私が目にしたのは
信じられない光景だった。





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