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15:サイン(7)

2016年02月14日 23:15

休憩時間
クラスの友達とババ抜きをしていた時だった。
背後からアキラの声がした。


「ねぇ・・・ 相談があるの。」


まただ。
この時の私はそう思った。
学校へ行き顔を合わせた途端
「どうしよう」という言葉から始まる。
一限目が終わり休憩時間になると「どうしよう」
二限目が終わると「どうしよう」
それが三限、四限とつづき
私がバスを降りるまで言い続ける。


その度に、今後アキラがどうしたいのか話を聞いた。
米倉にも相談するように背中を押しつづけた。
だがアキラは、佐々木にバレる事を恐れ
私の言う事なんて一切聞かない。
それなら私がどちらかに話すと言うと頑なに拒み続ける。
何も言っても
「分からない」「できない」「嫌」「どうしよう」
全くアキラの意思が見えない。
この場に及んでも尚
佐々木を気にするアキラの態度に腹を据え兼ねていた。




     --------- もう終わるから、もうちょっと待ってねーーっ。



私は笑顔で言った。
私の中にきっとあったんだ。
どっちにも良い顔をして
両方を繋ぎ止めようとするから、こんな事になるんだって。
私の心のどこかにアキラに対し腹正しく思う気持ちがあったのだ。
彼女に抱いた小さな意地悪心。
それがアキラの心を深く傷つけるなんて思いもしなかった。





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