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15:サイン(12)

2016年02月19日 23:20


一月が終わりに差し掛かる北風が強い日であった。
日が暮れるにつれ雲行きが怪しくなり
小雨が小さな雪へと変わり
紺色のブレザーに白い粉雪が触れて消えていった。
次第に天候が悪化し
まるで嵐のように雪が酷くなっていった。




二時間が過ぎ
三時間が過ぎた。
昼飯も食べず、午後の授業も出なかった。
学校が終わるまで先生と一緒に血眼になって捜し回った。




      ------  まさか海になんて行ってないわよね?




先生のその言葉で海にも行った。
強風と激しい雪で
瞼を開けて立っている事さえもままらないほどの悪天候。
うねりをおびる白波の中、アキラの姿が見える。
波にもまれ白波に身を沈めてゆくアキラの姿が見える。
それは幻想。
それなのに時々、海の中に消えゆくアキラの姿が
幻想なのか現実なのか分からなくってくる。
海に消えてゆくアキラの体がこのまま海底にのまれ
消えて無くなってしまう気がして
私は知らず知らずのうちに波打つ海に向かって歩いていた。
探そうと思った。
アキラが海奥底に沈んで消えている気がした。
早く探しださなくちゃ・・
私が見つけ出してあげなくちゃいけない・・と思った。






          -------   何やっているの!!!!

     
              貴方がしっかりしなくちゃダメでしょう!!





腕を引き寄せられた私は
保健の先生の温かい胸の中にいた。
力強く、そして暖かい胸。
堪え切れず大声をあげて私は泣いた。





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