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18:この世の果て(1)

2016年05月13日 22:01

休憩時間も移動教室も一人。
クラスに会話できる人は一人もいない。
寂しさを感じる度にアキラの事を思い出す。
あの時、話を聞いていたら今も側にいてくれたかも知れない。
彼女の事を思う度に、寂しさで涙が溢れてくる。


家に戻れば酒に溺れる両親。
学校では独りぼっち。
付き纏い続ける薫
家にも学校にも私の居場所はどこにもない気がした。
心休まる場所なんてものは、もはやどこにもなかった。





           学校なんて行きたくない・・・




両親の前では学校へ向かう素振りを見せながら
適当に教科書、ノートをカバンに詰め込み
制服に着替えバス停へと向かう。
それは定時よりも一本遅れたバス。
そのバスに乗り込み流れゆく景色を眺めながら
今日はどこへ行こうか・・ 
その事ばかりを考えていた。



アキラどうしているんだろう・・ 

逢いたい・・

逢って私の話を聞いて欲しい・・・


こんな時、思い出されるのはアキラの笑顔。
初めて逢ったあの日
白いセーラー服の袖を摘まんで
切なげな表情で微笑んだアキラの笑顔。
遠くを見つめているような彼女の哀しい表情が
ガラス窓に映し出される自分と重なって見えた。





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