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18:この世の果て(3)

2016年05月13日 22:03



「アンタ、学校にも行かず何やっているのよっ!!!」


「何の事?」


「先生から電話があったのよ!! 毎日、どこで何をやっているのよ!」


「お母さん・・ 私、高校辞めたい・・ 行きたくない・・」


「何を馬鹿げた事を言っているの?!お父さんに知られたらどうするの?
 ただじゃ済まされないのよ! いいから明日から学校へ行きなさい!」


「嫌だ!! 私、辞めたいっ! 行きたくない!!」


「高校辞めて一体どうやって生きてゆくって言うの? 皆に笑われるじゃないの?
それこそ世間の笑い者、何て言われるか分からない!!
いい? 高校だけは絶対に卒業しなさい! 辞めるなんて絶対に許さないからね!!」




母は手にしていたブラシを私の前に力強く投げつけた。
畳の上に叩きつけられたブラシが
まるでボールの様にバウンドして跳ね返ってゆく。
何も聞いてくれなかった。
学校へ行かない理由さえも。
私の気持ちなんて母にとってはどうでもいい事なんだ。
毎晩、毎晩、自分達は酒に溺れていながらも
子供の私にはいつも世間体ばかりを押し付ける。





     -----------   何も知らないくせに!!





やり場のない感情が一気に込み上げてきた。
学校でも決して涙を見せなかった私が
初めて母の前で涙を見せた。
もうあの場所で海を眺める事も許されない。
明日からどうやって生きてゆけばいいのだろう。
どこにも居場所がない。
誰も私の事を分かってくれない!
皆が私を否定しているような気がした。







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