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18:この世の果て(5)

2016年05月13日 22:04

そんな私に対し保健の先生は一切、強要しなかった。
ずっと保健室に居ても何も言わない、聞かない。
優しく笑顔で迎え入れてくれた。
こんな風に人に無条件で温かく迎えられた事はない。



先生の前では心配かけまいと穏やかに過ごすものの
一人になった途端
糸が切れたかのように涙が込み上げてくる。
何でこんなに哀しくなるのだろう。
何が哀しいのかさえも分からなくなる程
涙が零れ落ちていった。
そして先生が戻ってくる時間になると
私は涙を拭き何事もないかのように演じる。


だがもうそれもできなくなった。
私は泣いていた、
もう泣く事しか出来くなっていった。
あんなに堪え、耐えてきたというのに
何かがプツリと切れたように私は泣いていた。
こんな事ぐらいで泣いてしまう自分が
逃げ続けている自分が情けなくてまた泣けてくる。



思い出す。
小学生の頃、何をされても自分という者を持っていた。
強さを持っていた。
だが今の私にはそれがない。
あんなに昔は強かったのに
乗り越えられたのに
何でこんな事ぐらいで泣くんだろう。
何でこんな事ぐらいで負けてしまうんだろう。


今の私には、あの頃の強さが無い。
今よりもずっと小さく幼かったのに
今の私は負けている。
私には、もうあの頃みたいな強さはない。
生きているのが辛い。
生きている意味が分からない。
友達もいない。
家族もいない。
この世に未練なんてない。
消えてなくなりたい。
楽になりたい。



解放して欲しい・・・

私と言う肉体から解放して欲しいと思った。


死のうと思った。


それから毎日
最後をどうやって迎えるのか
その事ばかり考えるようになっていった。





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