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18:この世の果て(6)

2016年05月13日 22:05

白い肌に浮かび上がる青い道。
それは人生の道導のように
私に「生」を感じさせる
私が生きている証だ。


どくん。

どくん。

どくん。


波打つ鼓動。
私はまだ生きている。
死ねないのだ。
勇気がなくて、痛みが怖くて、なおも死ねずに生きている。


剃刀の刃を手首にあて何度も切ろうする。
手首を切ったら血が噴出すというが本当だろうか
血が溢れる様子、痛み、全てが想像の世界にすぎない。
どうすれば楽に死ねるんだろう。 
何度も剃刀を手にし、手首にあてるが
その手は震えている。



自宅へ戻ると布団の中に潜り込み息をとめた。
掌で口と鼻を塞ぎ、布団の端を顔に被せた。
サウナにいるようだ。
頭が熱くなり、意識が朦朧としながらも苦しいと思う私がいる。
そいつは酸素を吸おうと必死になる。
水中の奥底から這い上がる感じ。
私は勢いよく布団を上に捲りあげると思いっきり息を吸った。


息を切らしながら
必死に呼吸しようとしている自分が情けなかった。
死ぬ勇気も覚悟もないのか。
死にたいって思う気持ちとは裏腹に
必死に息をする自分が嫌でたまらなかった。





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