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18:この世の果て(9)

2016年05月13日 22:10


舌の上でねっとりと溶け始める錠剤の感触が
いつまでも私の舌と脳みその中まで纏わりついて離れない
その感触があまりにも気持ち悪くて
未だに忘れる事が出来ない。
蛇口をひねり手の平にすくった水を口に含むものの
何十錠のも薬を一気に飲み込むのは容易でなく
体内へと水で流し込む度に
体が拒絶する。



  

       ウエ-----ッ・・・



体内へ水で流し込む度に体が拒絶し
錠剤の大半は嘔吐した。



胃から押し戻され吐き出された錠剤が
洗面台に零れ落ちた。
濡れた白い陶器の上に零れ落ちた錠剤がゆっくりと溶け始める。
私はそれを指先でつまんでは口に含んだ。
汚いなんて思わなかった。
飲まなきゃ死ねない!って思った。
助かって生きてゆかなければならない事のほうが恐ろしかったのだ。
一錠も無駄にしてはいけない。
そう思った私は吐き気に襲われる中
涙を流しながら飲み込みつづけた。






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