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18:この世の果て(14)

2016年05月14日 21:57

           おばあちゃん。




            逢いたい。




         私、そっちに逝きたい。




    あの時と同じように私の手を引いて欲しい。





幼稚園の運動会。
ビリから3番目だった私。
カーブを曲がる時、私の瞳に飛び込んでいたのは
白い白線の内側から身を乗り出し必死に私を応援する祖母の姿であった。
その姿を目にした途端、
私は祖母の元へ泣きながら駆け寄り
走るのをやめた。



        -------  逃げるんじゃない!

   

          ビリでもいい、最後まで走るんだよ!




男勝りな祖母は
泣きながら拒む私の手を引き
グランドに飛び出すと着物姿で走ってくれた。
平均台、飴食い競走
最後まで私の背を押し一緒にゴールしてくれた祖母。
あの時の光景が浮かぶ。






         お婆ちゃん、迎えに来て・・・






薄れるゆく意識の中、かすかに届く叫び声。
ドアを叩く音。
目を開けようとするが
何も見えない。
何も見えなかった。







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