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18:この世の果て(16) 

2016年05月14日 21:59




 ・・・さん・・   ・・・さ・・・ん・・・




体が揺れる。
揺さぶられている。
朦朧とする意識の中、靄の中に見えた人
それは葵であった。
涙目の葵は私の手を両手で握っていて
その後ろには大勢の人間がいたが
それが誰だったのか記憶にない。



私は学校の保健室のベットに横たわっていた。
あの時、男性の声が聞こえたが誰に助けられたのか
どうやってここに運ばれたのか全く記憶がなく
私は未だに誰が助けてくれのか知らない。
怖くて今まで聞けずに生きてきたのだ。




   --------  ごめんね・・・  ごめんね・・・




私の手を握り涙目で謝る葵の姿が
私が殺,.人を犯したあの日
同じように私の手を握りしめながら
全く言葉を口した薫に見えた。
心にもない言葉
何を言われても
どんな優しい言葉をかけられても
彼女の言葉が私の心に響く事はない。




謝ってほしいなんて思ってない。
優しくしてほしいなんて思ってない。
仲間しになりたいなんて思ってない。
昔のように仲良くしたいなんて思ってない。
私の気持ちを理解してほしいなんて思ってない。



私の望みは一つ。
ただ死にたかった。
楽になりたかった。
自分という存在と肉体から解放されたかった。
それなのに私は生きている。
死を望んだのに生きているのだ。



何故、そっとしといてくれなかったのだろう。
私は死にたかったのに!!
生きてなんかいたくなかったのに!
助かりたくなんかなかった。
何で私ばかり
こんな惨めな想いをしなければならないのだろうか
神様なんていない。
死ぬことすら許されないなんて
残酷すぎる!!!!


目の前にいる葵に対して言葉をかける事なく
私は瞼を閉じた。





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