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19:黒く塗りつぶせ(1)

2016年05月14日 22:02

あの出来事があってからというもの
葵の態度は多少変わったものの孤立は変わらない。
きっと彼女は
私の事を被害者面していると憎んでいたのだろう。
ツンとしている彼女の姿を目にする度にそう思った。
掃除の時の嫌がらせは無くなったものの
無視は卒業するまで続いた。




「ねぇ、何か悩んでいる事があるんじゃない?」

「ううん。何もないよ。」

「何かあったらさ遠慮なく言ってね、私で良かったら話聞くからさっ!」

「ありがとう。」


昼食時、一緒に過ごす美穂が声をかけてくれた。
きっと彼女は菜穂や葵との関係に気付いていたのだと思う。
だがそれでも私は打ち明けなかった。
美穂とはクラスも違うし
相談して解決できる問題じゃないと思ったから。
結局、私はいつもそうやって歩み寄ってくる人に対しても
心を曝け出す事が出来ず
一人で全てを抱えこもうとしてしまう。
それは未だに変わらない。


行き場もなく、心安らぐ場もない
そんな私に更に追い打ちをかけるように先生が告げた。




    このままでは単位が足りず卒業できなくる。
    卒業の為の補習授業に出たいか?
     嫌なら頑張って授業には出なさい。




救いだった保健室にすら逃げられなくなってしまい
この頃から私の成績は見るも絶えない程、落ちていった。
それに相反するかのように
葵の成績はグングンと上がっていった。
クラスの皆が私を無視し
笑い者にすればするほど葵の心は満たされるのだろう。
毎日が楽しくてしょうがないと言った感じであった。




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