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12:失われた小鳥たち(8)

2015年12月27日 18:22

   ----------   アイツ今頃、待っているんじゃない?


              超ウケル!



私と茜はお腹を抱えながら
大声で笑っていた。

中学生だった頃
学校を終えた私達は出会い系サイトで男を探す。
だが私達がするのは約束まで。
バカな親父共と約束をしては
指定の場所にのこのこと現れる
無様な男達の姿を想像しては馬鹿にし笑った。

そこに意味なんてものはない。
楽しかった、ただそれだけだった。



知りあう男と言えば
親子ほど年の離れた親父ばかりなのに
ある日、二十歳の男と知りあった。
彼の名は薫。
女みたいな名前だな・・そう思ったのを覚えている。



誰に似ているの?
周囲の人間からは、彼女がいないようには見えない。
ボクシングもやっているし、カッコイイなんてよく言われるけど
自分では分からない。と答える彼。
自分の事をカッコイイと堂々と口にできるなんて
余程、自分の容姿に自信のあるんだろうな、なんて思ってた。


若いという事もあってか茜が正直に中学生である事を伝えると
最初は戸惑っていたが
暇だったら今度、電話してよ!
薫は自宅の番号を教えてくれた。

幼稚な同級生達とは違う。
二十歳の大人の男性。
しかも自分で堂々とカッコイイと言える男。
逢った事もない
声しか知らない相手。
そんな彼に茜は期待し胸を大きく膨らませていった。
それは恋と言っても過言ではなかった。





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