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18:夜空に瞬く星達よ(2)

2016年05月14日 22:09

そんな私を尻目に
内定が決定した日から家を出るまでの期間
父は少しでも気に入らない事があると




     ―――  親の承諾一つで、お前の内定も駄目にする事も出来るんだぞ。
  

           俺の目が黒いうちは、お前の好きなようには絶対にさせない!


           会社に電話して内定を取り消してやる。



父は毎晩のように酒を口にしては
この言葉を私に向かって吐き捨て脅し続けた。
十数年にも渡り暴力と精神的圧力の中
生きながらえてきた私にとってみれば
こんな子供だましの父の脅し文句も冗談には聞こえなかった。


それからというもの
この家から一生逃げられないんじゃないか
父が会社に電話し暴言を吐き内定を取り消すのでないか
毎日気が気がじゃなかった。
この人は最後の最後まで私の事を苦しめたいのだ、と思った。


後、何日。
家を出るまで何日。
荷物を箱に詰める私を姿を目にする度に




    ――― 何もそんなに早く行かなくても.. お父さんは寂しいのよ....





母は私の袖にしがみ付くかのように重くぶらさがっていたが
今までどうにか耐えられたものも
一日過ぎゆく事に耐えられなくなってゆく。
ここから抜けだす事しか考えられなくなっていた私にしてみれば
将来、夢、未来に対する希望なんてものよりも
刑務所から出所する日だけを待ち望んでいるような思いであった。





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