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18:夜空に瞬く星達よ(3)

2016年05月14日 22:10

両親に何の相談もする事もなく
日程を決めると
カバン一つを握りしめ、空港へと向かった。
旅立つ日、両親、妹、詩織の婆ちゃん
そして父の勤める会社の社長 さんが見送りに来てくれていたが
そんな周囲の皆の優しささえも鬱陶しく
一人でさっさと旅立ちたいのに邪魔くさい!とさえ思った。




そんな私の心を悟ったのか
詩織の婆ちゃんと社長さんの二人は
最後の最後まで
両親が私の事をどれだけ大切に想っているのかについて語り始め
感謝の心を忘れるな等と説教を始めた。




クソ偉そうに。
私がこの時を迎えるのを
どれ程、待ち望んで生きてきたか分かるか!
血みどろを吐く思いで
今日という日を
ただそれだけを夢みて
今日まで生きながえてきたのだ。




知ったかぶり野郎の偉そうな言葉を耳に入れながらも
心の中では嘲笑っていた。
さも世の中の全てを知っているような口調で語る姿は
当時の私にとって非常に滑稽であった。
数分後、私は飛行機の中
地獄の生活から一生さよならバイバイなのである。
そう思えば、何でも聞けた。
聞いているふりを演じる事が出来たのだ。







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