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19:夜空に瞬く星達よ(14)

2016年05月14日 22:25

その日を境に業者発注や依頼がある度に
誰もが鹿島さん直々ではなく
私に頼むようになってゆく事となる。



社長室で雑務をこなす私は中々、企画部へは顔を出さない。
同期社員の中には
私が社長室から出てきてないかフロアーを探し回ったり
時には階段で私が訪れるのを待っている人間までではじめるようになっていった。



二階へ降りる度に


   
           良かったぁ、ずっとここで待ってたんだよ。




           こーちゃんの事、探し回ったんだからぁ。 だって全然、捕まらないし。



           鹿島さん、私が頼むと怒ってさ、怖いの。
     私、苦手だし、こーちゃん気に入られているから鹿島さんも怒らないでしょ。




こんな感じで足止めをくらう。
やがてそれは日課のようになっていった。



瑛子ちゃんの一件があってからというもの
鹿島さんには、声をかけてもらえるようになっていたが
この間、彼女の怒鳴り声を何度も耳にしていた事もあり
内心は機嫌を損ねでもしたら怒鳴られるのではないか気が気じゃなかった。
それ程、鹿島さんという人間は怖いという印象が強く残る女性であった。




人の怒鳴り声を耳にする度に
心臓の鼓動が速くなり、息苦しくなってくる。
酷い時は、吐き気と目眩に襲われる。
未だにそれは治らない。




          私だって怖い。



          私だって嫌。



          皆が嫌だって思う事は私も嫌なんだよ。




それでも同僚に頼まれると
何だか可哀想に思えてきて断る事が出来ず
内心はビクビク怯えながらも
笑顔で鹿島さんの元へと向かったものだった。





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