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19:夜空に瞬く星達よ(17)

2016年05月14日 22:54

何故なんだろう。
やっぱり無視出来ない。
こんなに苛立つのに、無視出来ないのだ。
康子に付き添って鹿島さんの元へ行こうか迷ったが
それはしなかった。
鹿島さんのあの性格だ。


     

      お前は一人で謝りにもこれないのか!




私に付き添ってもらって来た事に逆上し
更に康子に激怒するのが目に見えている。
振り切るように去る康子の背に向かい私は声を投げかけた。




      -----    康子ちゃん、大丈夫だよ。
        何かあった時には、その時には一緒に頼んであげる。
       だから頑張って一人で行ってきて、私、ここで見てるから!




振り返る事のない、康子の背を見つめながら
私はその場に立ち止まり
見守る思いで二人の姿を見つめていた。



しばらくして足早に戻ってくる康子の顔は緊張で強張っていたのが
人差し指と親指で小さな輪っかをつくると
私に見えるように差し出した。
それは「OK」というサイン。
嬉しかった!
自分の事の様に嬉しくて
私と康子は子供のように抱き合っては無邪気にはしゃいだ。




その日を境に恐れられていた鹿島さん
そして天敵であった康子や同僚も交えランチにも足を運ぶようになった。
毎日とても充実した日々を過ごしていた。



だがその会社を辞めたいと思う出来事が起きる。
社長に頼まれた仕事を済ませ
自分のデスクに戻ると椅子の背後に白い紙がセロハンテープで貼られていた。
それはマジックで描かれた私の似顔絵であった。






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