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20:「僕」男の子。(2)

2016年05月14日 22:56

それからというもの
この和泉の嫌がらせは毎日のように続いた。
席をはずしデスクに戻ると
彼の手によって描かれた私の似顔絵がセロハンテープ貼られている。


今なら分かる。
小学生が気になる相手の気を引くため
ちょっかいを出すそれと同じ。
和泉に悪意なんてもんはない。
だが学生時代
男性に馬鹿にされ笑われてきた私には
これが悪戯なんかではなく
悪意のある行為としか受け止められなかった。


初めのうちは無視していたが
次第に耐えられなくなっていった。
椅子に張り付けられた紙を剥ぎ取ると
和泉に向かって大声で叫んだ。





         ――― やめてよっ!!



だがコイツには伝わらない。
それどころか面白がって私の真似を続ける。


「やめてよーーっ!!」

「本当に、やめて下さい!!」

「本当にぃぃぃ、やめて下さぁぁぁぁぃーーーーーーっ!!」


大袈裟なオウム返し。
こんな日々が毎日のように続くようになり
耐えられなくなっていった。





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