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20:「僕」男の子。(7)

2016年07月07日 05:06



       ――― おっしゃ、こーっ、今夜もカラオケ行くぞ!






一瞬、耳を疑った。
何を言っているのだろうか、この人は。






「昨日、付き合ったじゃない。
私、一睡もしてないし、疲れているから行かないっ!」




「馬鹿か、オメ―は。 俺だって一睡もしてねーんだよっ。
迎え酒ってあんだろ、あれと一緒だ!」




「本当に行きたくない! 疲れているの。」




「お前は一体いくつなんだよ?! 俺たちは若いじゃねーか。
限界を超えればどうって事なくなるんだよっ!
いいか? 行くって言ったら行くんだよ、分かったかっ!」




何だ、この男は。
和美に助けを求めるものの
限界を超える!等と訳の分からない事を言いだし
完全に和泉のペースにのまれていた。
結局、この日も同じメンバーで明け方まで付き合わされる事となり
私達は丸二日間、一睡も寝る事無く
カラオケボックスで朝を迎え
そのまま会社へと向かう事となったのであった。




だがこの二日間という中で
和泉に対する意識が少しだけ変わった。
背が高く、ひょろっとした体形の和泉は
非常にお洒落で個性的。
ルパン三世のような風貌の彼は
悪戯小僧の少年のような男であった。




死ぬほど嫌いだと思っていた和泉という人間が
気付けば大好きになり
やがて行動を共にするようになっていく。
初めて出来た男友達が和泉であった。





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