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21:影踏み(5)

2016年07月12日 12:43

こんなもんか。を経験した私は
ちっぽけな脳みそを駆使し考えてみる。
それは青空の元で行われている行為ゆえなのか。
はたまた誰かに見られるかも知れないという
スリルと想像からくるものなのか。
そんな事を、ぼんやりと考えゆく中で
ある種の感情が巡ってくるのであった。




私は重苦しい男を乗せたまま
口元に手をあて親指を噛んだ。
力強く、皮膚で覆われた肉に歯型が食いこむ程の力で噛んだ。
それは一種の感情を抑制する行為。
だが私の意思とは裏腹に嫌でも体が震え始める。
震えるだ。
我慢すればする程、湧きあがる感情はより一層高ぶり
自分でコントロールする事が出来なくなってくる。



太陽が照りつくす青空の元
私と言う名の肉体で燃え付き
朽ち果てた男とは対照的に
天を仰ぎ、青空を見つめ続ける私は体を震わせながら笑った。
笑いが止まらなかったのである。
思い出されるのは何とも皮肉な事にあの男。
あの男なのである。



  

     アイツは、こんな簡単な事も出来なかったのか。


     女も喜ばす事が出来ないなんて無様な男だ。

 


可笑しくて堪えようのない程の笑いがこみあげ
体の震えを止める事ができないほど
私は笑った。
心の底から笑ったのであった。




一番目は殺,.,人の共犯者。
二番目はデブで不細工な餓鬼。
私にとって重要であった二番目との経験が終われば
もはや三番目に対し躊躇する意識なんてものは存在しえない。
どうでも良かった。
誰でも良かった。
私のような人間を受け入れてくれるなら問わない。
こうして私の性に対する意識は欠落していった。






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