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22:服従して頂戴。(2)

2016年07月14日 02:14


    ―――  君みたいな子は、初めてだ。 また逢って欲しい。



男達は口々にこの台詞を吐いた。
タダでやれるのだから当然である。
所詮、私は道具にしかすぎない。
だがそれと同じように
私にとって征服した男になど
何の興味もない。
二度目はないのだ。



逢うのを拒み続ける私に
いくら出したら、また逢ってくれる?
君の為ならお金は惜しまない。
そういう言葉を投げかける男もいた。
この言葉を耳にする度に
言いようのない程、腹立たしい気持ちになった。


私は金が欲しいんじゃない!
男を支配し
征服したいだけ。



バイバイ。という言葉を残し
男の目の前から消えゆく私の心は浮き足だち
今にも空に駆けだしそうであった。
だが一歩足を前に踏み出す度に高揚感は薄れ
恐ろしい程の虚しさに襲われるのである。




寮に戻り部屋の扉を開け
真っ暗な室内を目にする度
もはや自分では補う事が出来ない闇にすら感じた。
私は明りを点ける事無くベットに腰かけては
窓から見える風景を茫然と眺める。
建物の間から見える灯。
それはいつまでも消える事無く
夜の街を灯し続ける吉牛の看板。
その明りを目にする度、切なくなったのを覚えている。
私は暗闇を灯す明りを探し求めていたのだろうか。







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